【野菜ソムリエの生産者訪問日記】
みなさん、こんにちは。野菜ソムリエプロの山村聖子です。
10月末に、次郎柿を栽培されている石巻の「百年柿園ベル・ファーム」さんに伺ってきた内容をご紹介します。
石巻の道を車で走っていると一面柿畑が続きます。石巻は次郎柿の日本一の産地です。
私が伺った時も、畑には、収穫を心待ちにしているたくさんの柿がなっていました。
この日は、園主の鈴木さんご家族とお手伝いの方々が次々と収穫し、選別作業を手際よくされていました。
形やキズなどを見極めながら選別するの見ていると、
「これはね、種が入ってるよ」と鈴木さんのお母様、早速切って中を見せてくれました。
「わ~ほんと当りです!なんでわかるのですか?」
「かたちがちょっと違っていたり、お尻の部分がちょっと割れていたりね」と熟練の見極めでわかるそうです。
畑での会話はどんどん弾み、野生の鹿が柿を食べにくることや、なぜ住宅地の庭の柿は鳥に食べられるのに、石巻の柿は食べられないのか?ということまで話が及びました。(石巻にはたくさん柿がありすぎるから???という考えで終わりました(笑))
さて、皆さんは、次郎柿の特徴、ご存知ですか?
そう「カリカリで甘い!」
私は東北からきて初めて次郎柿を食べた時の食感の衝撃はかなりのものでした。
こんな「カリカリ」でいいの、なんで甘いの???
今まで食べていた(ちょっと大げさですが)「トロトロ」で柔らかい柿からは考えられないものでした。
このカリカリを活かして何かお料理にできないかなと考えました。よく、キムチの隠し味などにすりおろして使われるときいたことがあったので、そのものをキムチにしてみたら・・・と試したところ、カリカリで甘い柿とキムチの味付けの相性は抜群!! 我が家ではちょっとやみつきです。
このカリカリ感は、他の柿にはない味わいで、全国にファンがいらっしゃるそうです。北は北海道、南は沖縄・・・そして東京都とは言うものの遠く離れた小笠原まで送ったこともあるそうです。
生はもちろんのこと、ベル・ファームさんでは加工品も販売しています。ドライとチップの二種類。柿の季節が過ぎてからも、お召し上がりいただけます。おやつにどうぞ。
一度食べたらやめられない!忘れられない次郎柿。
地元ならではの柿をお楽しみください。
◆◆◆JA豊橋の次郎柿基本情報◆◆◆
出回り時期: 10月~11月
流通: 出荷団体/JA豊橋 お問合せ電話番号 0532-25-3550
地元市場/大一青果、豊橋中央青果市場
小売/豊橋市内直売所、スーパー等
もっと詳しく知りたい方は、PDFをご覧ください。